:帝天馬のSSSです。 :会話や状況の欠片です。ある意味ワタシのネタ張かも。 :原作ベースあり、パラレルものあり、です。 :甘いです(笑)
”あのなミッチー、手冷たいヤツって、心が温かいんだぜ”
と、いいながら、無機質な僕の手を握り、 温かい心と温かい手を持つ、君が言った。 僕の手が温かいと感じるのは、 君が触っているせいで、 僕の心が温かいと思うのは、
君が側にいるせいだ。
ワタシの帝天馬のテーマなんで。温かいてっちんと、温かくなるミッチー。
今日理科の授業で聞いたんだけど。
月ってどんどん地球から離れてるんだってさ。
同じに見えるけど、今日の月は昨日の月より遠くに在るんだってさ。
ちょっとずつ、ちょっとずつ、離れていって、離れていって、
いつか月は地球の側から居なくなるんだって。
そうなったら、地球は地軸がぶれたりして、すごく大変なんだって。
何でかなぁ。
その話を聞いてる時、
オレ、ずっとミッチーが気になったんだ。
帝天馬テーマその2.”いつか離れる2人”
「だからさー、ミッチー」 堂々巡りの会話が続く。 「甘いのと、辛いの、どっちが好きなんだよー。 どっちかはあるだろー?」 「しつこいな……だいたい、出された物は残さず食べているだろう」 「だってさ、ミッチーだって自分の好きな物が夕食に出た方が嬉しいだろ?」 ……と、いう内容のセリフが度々帝月と天馬の間で交換される。 それを見ていた他の者達は、思う。
”天馬の作った物なら、何だって食べる”って、 早く言えば(あるいは気づけば)いいのに、と。
お互いを想うすれ違い(笑)
「ミッチー、祭りに行こうぜ」
夜の祭りは こんなにも摩訶不思議で 煌びやかで 愉しくて まるで去年もその前も 浴衣を着た君と並んで歩いていたような そんな夢を見させてくれる
完全なネタメモ。そのうち小説に直しますわ。
「確か去年は、この辺に射的があったと思ったんだけど…… ミッチー、知らね?」 「僕が知ってる筈がないだろう」 「あ、そっか。 何かずっと一緒に来てるような気がしてた」
上がミッチー視点でこっちがてっちん。てっちんははっきり口にするのです(笑)
”無”を作るのが何より難しいと、誰かが言っていたような気がしたが、
例えば、僕がここから居なくなったとしても、 僕がここに居たという事実は、 例えば、歴史に埋もれたり皆から忘れ去られたりしても、 僕がここに居たという事実は、
決して、消える事は無いのだと、 ふと、撥ねる金色を見てそう思った。
言ったのは5Cの高松ですね。
「ぎゃー、ミッチー!貞子、貞子ぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!」 「………おい、落ち着……」 「や------!!画面から出てきた--------!!!」 「だいたい、貴様、何度も妖怪退治しておきながら、何を怖が………」 「だ----------ッッ!!キモ!!キモいグロいぃぃぃぃぃぃぃぃぃッッ!!!!」 「………………」
2人、勿論密着してます。(というかてっちんがミッチーに抱き付き/笑)
そろそろ太陽が覗く時間が短くなってきた今日この頃。 夜中と明け方には、半袖では寒くなる気温だというのに、天馬はマイペースに腹なんか出して寝てたりする。 そう言えば、最初の時もこうだった…… 実にらしくなく、昔を思い出してみたり。 それはともかく、風邪を引いてもらっては、困る。 すっかり蹴散らされた布団を、身体の上にかけようとした、まさにその時。 ガラララララ。 「ぼっちゃ〜ん、どうですか、一杯………」 「ちょっと帝月!この酔っ払いどうにか………」 「…………」 かけようとして、布団を手にする帝月。 しかし。 見方を変えれば、布団を退かしているようにも、見える。 つまりは、夜這い。 「ごめん、アタシったら野暮だったみたいねv」 「おい……!」 「安心してください。俺ら今夜は下で寝ますんで!!」 「おい!ちょっと待………!!」 そんな騒動の中、ある意味張本人の天馬は、安らかな寝顔で夢の中。
今思えば、ワタシが帝天馬にハマったのは第一話の夜這いのシーン。
「おーい、天馬、ビデオ借りたぜ一緒に見よ〜v」 「ヤだ。火生の”リング”ばっかじゃん!!」 恥も外聞も無く、天馬は拒否の姿勢を見せた。 あの怖さに比べれば、バカにされるくらい、なんとも無い……と、思う。 「だーいじょうぶ!今日借りたのは”リング”関係じゃねぇ!」 「え?何何?」 「”呪怨”」 「それ今一番怖いって評判じゃん〜〜〜!!」 「逃げるな天馬----!!静流、捕まえろ!」 「了ー解!って、すばしっこいわね!!」 「ヤだ!ヤだヤだヤだヤだ絶対ヤだ-----------!!」 地獄の悪鬼ども(火生と静流)の手の間を擦り抜け、天馬は押入れに避難した。 そう……帝月のいる押入れへ。 入る直前、天馬は二人をキ!と睨み、 「今日はオレ、こっから出ねぇ-----!!!」 ガタピシャン! 『…………』 もの凄い爆弾発言を残し、天馬は押入れへ篭った。 「……帝月……大丈夫かしら……」 「ぼっちゃんファイト☆」 静流の心配も、火生の励ましも。 聴こえた所で帝月にとって、それどころではないのは確かだ。
「て、天、天馬!??」「ミッチ〜、火生と静流が意地悪する〜」上目遣い潤目。堪らんですな。
「なー、ミッチー。凄い……すき」 「なッ!?」 「十五夜の時に見つけてたらなー。惜しい」 「あぁ、すすきか………」
こーゆークールなキャラにベタなやり取りさせるの楽しい。
「昔の人って、ラブレター短歌で出してたんだってな。 うわー、オレ今の人で良かった。ンな難しい事出来ないし」 「オマエ、出す宛てでも……」 「ン?ミッチー何か言った?」 「いや」 「返事も短歌なんだろ?スゲーよなー」 「僕は別に歌でなくても……」 「ン?」 「いや」 「何だよさっきからー」
ただ今和歌を題材の帝天馬小説執筆中〜
「もう冬だなー。冬ってイイよな」 「ホラー物が少なくなるからか」 「……ミッチーの意地悪!そうじゃねーもん!」 じゃあどうなんだ、と問い返すと、天馬はに、と笑う。 「なんかさ、冷たいけどピーンと張った空気とかさ。 星って、冬の方がよく見られるんだよな!」 「あぁ、そう言うな」 「去年そういう体験学習があってよー! 山ン中でさ、星がもうスゲーの!よく瞬くって言うじゃん!?アレ、本当なんだなーって!!」 過剰な身振り手振りで話を進め、その時の興奮状態のままに言う。 そうして、あぁ、だからコイツは冬が好きなんだな、と。 冬に限らず、四季全てを好み愛でる。 それぞれに、大切な思い出があるから。 「ミッチーは冬って好きか?」 などと訊ねる天馬。 「……それなりに、な」 そっかー、と返す。 今は、秋と冬が好きだ。 そしてこれからきっと、春と夏も、梅雨や晦日、そんなものまでも。
ミッチーとてっちんが出会ったのは秋という事で良いでしょうか。
口唇を舐めたら、血の味がした。
「うぁ、唇切れてやんの」 場所が場所なだけに、絆創膏を貼るわけにもいかず、ひたすら舌で舐めた。 口に広がる血の味。あまりいいものではない。 「ん〜〜〜」 「あら天馬、唇切れちゃったの?」 しきりに口を気にする天馬を、静流がいち早くその異変に感づく。 「外が寒かったからさぁ」 「そうねぇー。じゃ、コレ塗っておきなさい」 差し出されたのは、リップクリームで。 天馬はあからさまに嫌そうな顔をする。 「ヤダ。それ女がするもんじゃねーか!」 「馬鹿。唇切れた人がするもんでしょーが。 薬用だから色も無いわよ」 ぽん、と天馬に渡し、飛天の所へ行くため部屋を出た。 残された天馬はリップクリームをじっと見ている。 嫌だが……唇がヒリヒリするのも嫌だ。 それと自前の好奇心が手伝って、天馬は塗る事にした。 キュ、と捻って先端を出す。何かノリみたい、と思った。 CMやドラマを思い出し、真似て唇へ塗ってみる。 「……………」 何かしっくりこなくてやり直し。もう一度。 「……………」 どうも変な感じがする。ぬめぬめしていて、肝心な所は塗れていないような、そんな感じ。 女の人もこんな感じするのかなぁ。それとも、オレが下手なのか? 首を捻っている所に、帝月が現れた。 「あ、ミッチー、頼み事があるんだけど」 「何だ」 「これ、塗って」 差し出されたものは、およそ天馬とは無縁の物で、帝月は少し戸惑った。 「唇切れちゃってよー。で、静流に貰ったんだけど、上手く塗れねーんだ」 はい、と当たり前に寄越す天馬に、帝月は少し甘やかし過ぎただろうか、と自己反省をしたりもしたが、唇の怪我を訴えているのを無碍にも出来ない(早速甘やかし) 「じゃあ、塗るから……少し顔を上げろ」 「ん」 帝月の言う通り、少し顎を突き出すように顔を上げる。 …………この姿勢って……何か……… まるで、待っているような………… 「おーい?」 何だか固まってしまったような帝月に、声を掛ける。 何でもない、と言って、顎に手をかける。 ----これは塗りやすくする為で、他意はない。断じてない!! 自制するように言い聞かせ、クリームを塗る。 直接ではないのに、唇に触れてしまった事に心が落ち着かない。 動揺を隠して、塗る。血が出ているせいか、赤みが強いような気がした。 「塗ったぞ………」 「センキューな」 ニカ、と笑って天馬は言う。 クリームを塗られ、潤いが出来た唇は、艶やかさを増して、一句を言う度付いて離れた。 そんな様子が、帝月の目の前で展開される。本当に、極至近距離で。 「…………」 「やっぱ他人に塗って貰った方がいいなー。って、ミッチー?」 また固まった?と顔の前で手をヒラヒラさせた。 「……何でも……ない」 少し考え事をする、と、帝月は押入れに篭った。 (全く……!アイツは………!!) こっちの気も知らないで。 そんな帝月を知ってか知らないでか、天馬は風呂上りに、また塗ってくれるよう、頼んだ。
いやいやてっちん誘い受けではないですよ?
「ミッチー、甘栗食うー?オレ剥いてやっから」 「……あのな、天馬」 この部屋には、自分達の他には誰も居ない。 それを幸いにと、帝月は天馬の中の誤解を解こうと思った。 少なくとも甘栗を自分で剥けない甘えん坊などと思われたくは無い。 早く誤解を解きたかったのだが、いかんせん他のヤツが居ると横槍が入り、事態はややこしくはすれ、片付く事は無い。寧ろ拗れるばかりだ。 「甘栗ぐらい、自分で剥ける」 「でも手が汚れるのが嫌なんだろ?」 はいミッチーの、と剥いた甘栗を差し出す。 「----そうじゃない」 帝月がそう言うと、え、ときょとんと首を傾ける。 「あぁ、爪が弱いとか?クラスに居るぜ、そういう女子」 ちなみに原因はマニキュアの除光液による。 「だから、そうじゃない」 「----?」 手が汚れるからでもなくて、爪が弱いからでもなくて? だったら---- 「----あ、もしかして…… 甘栗、あんま好きじゃねぇとか?」 「それは違う」 しゅん、とした天馬に、帝月は今までの一番早い即答をした。 (……もしかして、誤解を解くチャンス逃した、とか………?) いっその事、甘栗嫌いという事にしても良かったのだろうが、天馬のあの表情を見たら、口が勝手に否定の言葉を吐いていた。 そして、天馬はぱっと顔を輝かせ、 「だよなー、美味いもんな、甘栗! 日にち置くと固くなっちゃうしさ、今日で全部食っちまおうぜ」 にこにこしながら、パキパキと皮を捲る。 5,6個程剥き終えたヤツを、手に乗せて、 「ミッチーの分!まだ剥くからなー」 「…………」 降参。そんな単語を思い浮かべて、剥けられた甘栗を口に放り込んだ。
まだ続いている甘栗ネタ(笑)
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