小説にするのにはやや事欠ける、一部の状況やセリフなどを寄せ集め。
下に行くほど新しいです。
:プラトニック・ヒストリー(略してP・H)の設定:
*SSやSSSにアップされた小説によって多くなります。
:現郎:9月26日生まれ。
・煙草は吸う。
・酒には弱い。
・コーヒー党。
・爆にも弱い(笑)
・甘い物は好きでもないが嫌いでもない
……というか食べ物に好き嫌いが無い(”全部好き!”なのではなく”どーでもいい”)
・でも爆が甘い物を食べるのは好まない(爆の味を邪魔されるから)
・ドライアイスを気化するのが好きである。
:爆:3月26日生まれ。
・甘い物が好き。ケーキが好き。
・終わった後に現郎の服を着るのが好き。
・現郎が煙草を吸うのは嫌だ(現郎の味が解らなくなるから)
・水中プレイがしたいらしい(笑)
・現郎にだけ我が儘。
:2人の事:
・誘うのは爆の方からが多い。
・時間帯は昼でも夜でも気にしない。
・朝昼晩、最低各1回キスをする。
・Aをすっ飛ばしてCを先にしてしまったらしい。
「現郎の肌はいいなぁ。熱くもなく冷たくもなく」
「で、俺は熱を奪われたり押し付けられたり散々な訳だ」
背中をべろーんと捲られ、その素肌直接に爆が張り付いている。湯上りの姿で。
まぁ、俺もこれから入るからいいけどねーとか現郎はほっておく。本当にいいのかどうかは、知らない。
で。
「……おい」
「ん?」
「跡付けるなよ」
細かい熱が点々と、背中に起こる。
「もう少し待て。あと一個で大熊座が出来る」
「人の背中に北斗七星作ってんじゃねーよ。俺別に何の拳も伝承してねーよ」
「あ、間違えた」
「うぉい」
なんて事をしている内に。
「…………」
「爆?」
「…………」
「おい、爆」
……寝てる。
いくら心地よくでも服は着てもらいたいものだ。一応、人類のマナーとして。
まぁ、ここでの問題はそれでなくて。
「………さぁー、どうする」
ソファの上で寝転がってて、その上で爆は寝ていて。
落とそうと思わない辺り、愛ってやつかな、と1人で思ってみた。
そんな夜の風景。
「現郎。寒い」
「…………」
「オレが寒いと言っているんだから、上の服脱いで、じゃぁ熱いくらい温めてやるとか言ったらどうなんだ」
「風が吹けば桶屋がもうかる仕組みより解らねーよ、その理論展開。てか妙な本読みすぎだ、お前は」
「それは違うぞ。ビデオだ」
「……どーやって見た」
「激が、」
現郎の週末の予定は決まった。激を殴りに行こう。
「おい、オレを無視するな」
べしばしと無遠慮に頬を叩く。その手をなんとなく取って。
「寒ぃなら、もっと、」
服でも着ろよ、と言おうとして。
掴んだ手から、いつもより高い温度を感じ取った。
頭は冷やして、身体は温めて。薬はあまり飲まないほうがいい。
「何でオメーは」
一通りの事をして、意識して見れば確かに顔が赤い爆を見て、現郎は。
「セックスとかは平気でやろうとか言うくせに、こういう事は」
「……嫌なんだ」
と、爆。
「病気だから、で、側に居られるのは、……嫌なんだ」
行動の全部が、好きだからという感情の上でないと、嫌だと、爆は言っている。
「………ガキ」
と、呟きながら、現郎は溜息を零した。
むむ、と顔を歪ませながら、口元を毛布で覆ってしまう。
それを現郎はやんわりと下げ降ろして。
いつもより熱い唇に、キスを落とした。
「他のヤツなら、病気でも側にゃ居ねぇーよ」
「……薄情だな」
現郎のセリフを聞いて、爆が言う。
「そこまで薄情にならんでも、いい」
「うるせーな。
実際、俺はお前の事以外どーだっていいんだよ」
「…………」
爆は手を伸ばし。
現郎を、ぎゅう、と抱き締めた。
愛しさで胸が一杯になる瞬間。
「電気にすればいいと思う」
背中を縮込ませて、灯油を入れる現郎に爆が一言。
「そうすれば外に出る必要も無くなるし、オレと一緒に居る時間も増えるし」
「どさくさに何言ってんだよ」
ガチャガチャとストーブにセットして、オン。部屋に再び暖気が訪れる。
灯油を使った後、オリーブオイルを使うと匂いが取れるとかいう記憶が自分にはあるので、現郎はそれに従っている。
「嫌なんだよな」
手を洗い終わった現郎が言う。
「何が」
「ひとつの資源元に頼るのは」
「それは、」
と、爆。
「オレへのあてつけか、自分への戒めか」
「……何でも人生論に結びつけるんじゃねぇよ」
オヤジ臭ぇぞ、と言えばむ、として文字通り噛み付いてきた。
そんな爆を押さえ込む。
そして思う。
そうとも、たったひとつに頼るのはよくない。それがだめになったら、何もなくなる。
それは、たぶん。いい事、ではないんだろうけど。
「……でも、こいつ以外に要らねぇんだよなぁ……」
「何だ、何か言ったか?」
「……何も」
俺の生きる理由はたったひとつ、こいつと居る事。
現は好きな人には依存するけど、生への執着は薄そうだと。
冬。と言えば、雪。
鉛色の空から、柔らかい色の白い雪が、今年もちらちら降ってきた。
「…………」
昨夜か、今日か、とりあえず夜中から降っていたらしき雪は、自分の起きた時点で積もっていた。
なるほど、と現郎。
どうりで、隣に爆が居ない筈だ。そして俺の頬が痛い筈だ(起こそうとしたらしい)。
今頃、うさぎみたいにぴょんぴょん撥ねまくってんだろうな。ろくに防寒もしないで。
爆の分の上着も引っ掴んで、現郎は外へ出た。
で。
「うぉい」
部屋に戻り、出る前に張っていた風呂で温まって、その上がりに。冷蔵庫……冷凍庫を開いた現郎は声を上げた。爆に向けて。
「なんだ」
「なんだ、じゃねーだろ。何だこれは」
「解らんか。今外で一杯降ってる」
「だから、なんで雪が此処に入ってるんだ」
「じゃないと溶けるだろう」
「あのな。俺はツッコミキャラじゃねーんだっての」
「面白いと思うんだがなぁ」
と、爆。
「何が」
「夏に雪があったら」
こいつは時々、訳の解らん事をするな、と自分を棚に上げて現郎は思った。
「こうして保存しておいても、多分夏ごろには氷みたいになっちまってると思うぜ」
「……それもそうだな」
と、意外にあっさり爆は引っ込んだ。雪うさぎは、外に出された。
訳の解らない行動だったが、やっぱり何か残したいというのは、ヒトとしての本能に強く根付いているのだろうと、爆のした事は現郎にそう思わせた。
「…………」
ごめんな、と言ったら絶対殴られるな、と現郎は思う。
一応年上なので色々考えてみる。
「………なぁ、爆」
「どうした」
「どうして創作フレンチとかいうヤツは、ダイレクト見えて回りくどい名前ばっかつけるんだろうなぁ……」
「さっきからシリアスな顔で30分くらい考え込んでいるように見えたのは、そんな事思っていたのか」
現郎さんは油断してると何かやらかすよ。
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