遥かなるラグタイム





 正直、俺は炎が許せない。
 でも、炎があんな事しなかったら爆に会えなかったんだと思うと。

 俺は、炎に感謝したくなってくる。


げっきゅんは色々複雑。



 激「なぁ、現郎。どうしたら爆と上手くいくと思う?」
 現「そりゃオメー、甘い言葉でも一発かけてやりゃいいんじゃねぇのか」
 激「甘い言葉ってなんだよ」
 現「そうだな、例えば……
   昨日、悪夢を見たんだ」
 激「へー、どんな」
 現「買う馬券が全部当たって大もうけするんだ」
 激「それの何処が悪夢なんだよ」
 現「バカだな。オメーの出てこねぇ夢なんざ全部悪夢だ」
 激「甘いー!甘いよ現郎ー!!どっかの博士が3時に食べるおやつよりも甘いよー!!!」


 
・フットボールアワー調な2人。ぱっと見現激のようでアレだ。


 爆は携帯を持っていない。
 しかし、俺は持っているので。
「……爆はさ、携帯電話持つつもりとかない?」
「無いな。特に必要も無いし……どうした。急にテーブルに突っ伏して」
 必要ないとか言いますか君は。
「……だからさ」
 これでも結構打たれ強い自覚はある。めげずに爆に言ってみる。
「急に会いたくなった時とか、会えるし」
「ちゃんと次に会う約束はしてるだろう?」
「いや、それはそうだけど……そう、メールだ。メール!
 会えない時でもやり取りが出来るってのは、いいもんだろ?」
 爆は、ちょっと考える素振りを見せて。
「……なるほど、それもそうだな」
「だろ!?」

 で、俺の手の中には、爆の住所と電話番号の書かれた紙がある。
 …………
 当初の目的と少し(いや、かなりかも)外れたけど。
 これはこれで……まぁ、いいんじゃねぇかな、と。
 そして郵便受けを除くのが俺の日課になった。


*連載の激爆。



 手頃な価格のソーダのアイスキャンディーは、分けられるようにと棒が2本つている。

「ほら爆。一個やるよ」

 これを考えたヤツは天才だ、と俺は思う。


*うちの激はきっかけ作りに四苦八苦ですよ。