小説にするのにはやや事欠ける、一部の状況やセリフなどを寄せ集め。
 下に行くほど新しいです。

:プラトニック・ヒストリー(略してP・H)の設定:
 *SSやSSSにアップされた小説によって多くなります。

:現郎:9月26日生まれ。
 ・煙草は吸う。
 ・酒には弱い。
 ・コーヒー党。
 ・爆にも弱い(笑)
 ・甘い物は好きでもないが嫌いでもない
  ……というか食べ物に好き嫌いが無い(”全部好き!”なのではなく”どーでもいい”)
 ・でも爆が甘い物を食べるのは好まない(爆の味を邪魔されるから)
 ・ドライアイスを気化するのが好きである。


:爆:3月26日生まれ。
 ・甘い物が好き。ケーキが好き。
 ・終わった後に現郎の服を着るのが好き。
 ・現郎が煙草を吸うのは嫌だ(現郎の味が解らなくなるから)
 ・水中プレイがしたいらしい(笑)
 ・現郎にだけ我が儘。


:2人の事:
 ・誘うのは爆の方からが多い。
 ・時間帯は昼でも夜でも気にしない。
 ・朝昼晩、最低各1回キスをする。
 ・Aをすっ飛ばしてCを先にしてしまったらしい。



「9月と言えばあれがあるな、貴様の誕生日」
 9月も中頃。猛暑よりある意味厳しい残暑の日の事。
「あー……そう言や、そうだっけか」
 蚊取り線香の煙をじっと(というかぼけっと)見ていた現郎は、本当に興味の無いように言った。
「気の無い返事だな。自分の事だぞ?」
 その半月後にすでに頭が飛んでいるのだとは、言わない現郎だった。


て訳で爆の誕生日3月26日。宝石で選んだので、日にちが同じなのは偶然です。


何だかあっという間に夏が過ぎて、もっと言えば春から直接秋が来たような気分だ。
「この前、衣替えしたばっかだってのに」
などと文句を言うが、そんなモノを呟く程の量ではない。
「爆、オメーはいいのか」
「んー、もう少し先でいい」
「……寒くいから、て、俺に引っ付くなよ」
「ヤダ」
「……………」
今年は湯たんぽになる事が多い。
さっそく背中に張り付いた爆に、ため息を漏らした。

爆の方が体温高いとは思いますが、心理的な事でね。


 365日。年によっては366日
 それぞれが、その日しかないたった1日なんだけど

 今日は、特別に特別

「現郎、1歳老けたな」
「オマエ、もうちょっと色気ある祝い方出来ねーのかよ」
「じゃ、今日はずっとやってるか?」
「……ムードが無ぇよ」

 金銭に交換出きる形ある贈り物は無いし
 ケーキは爆が全部食った(この唇舐めときゃ充分だろう)
 ま、とりあえず、オメデトウ

「……オレに”おめでとう”って言って、どうするんだ」
「さぁな……」


言われるより、言う方が好きだからです。

 本日、大うっかりをしてしまった現郎さんです。
 とあるアーティストの記事の特集の切抜きをしないまま、その雑誌を廃品回収に出してしまったのです。

「……ま、忘れるくらいだったから、別にどうでもよかったんだ」
 それはそうかもしれないが、思い出してしまった以上、現郎に落胆の色は隠せない。
 そんな現郎の頭を爆はぐい、と引寄せ、その頭をかき回すように撫でた。
「今度、メレンゲノ焼き菓子でも作ってやるからな」
「……菓子でご機嫌取りかよ。てか、頭ぐしゃぐしゃにすんな」
「だって、貴様の髪、凄く触り心地がいいんだぞ?
 少し癖があるが、細くてさらさらしてて」
「オメーのは癖があって固いからなー。
 撫でてると時々指に刺さるんだぜ。マジで」
 と、言って現郎も爆の髪に手を伸ばしたが、無理な体勢ではそれも適わず。
 爆が髪にキスを落として、「あ!貴様オレのシャンプーを使ったな!?」などと文句を言って。
 現郎から記事の事が、再び頭から抜け落ちるのに、そんなに時間はかからなかった。


 
結局、爆さえ居ればいいんだ。



 最近、朝の空気が冷たい。
「……もう冬みたいだな」
「俺ぁ冬の方が好きだぜ」
「ほう?」
「布団に入るとき”寒い寒い”て潜り込むのと、”暑い暑い”て寝転ぶのだと、潜り込む方がいいからなー」
「潜り込んでも結局暑くなるんじゃないか。ん?熱いの方がいいのか?」
「……知らねぇよ」

 明け方寒くなるから、ちゃんと服着ろよ、って言っても、やっぱりコイツ、俺のシャツ羽織って寝るんだろうな。
 だったらもっとくっ付こうか。俺も上半身裸だから。

 芯まで”熱く”なるまで


ヒート・オブ・ザ・ナイト


 限界だ。
 もう我慢出来ない。
「毛布!布団!温かいパジャマ!!」
「叫ばなくても今出してやってるだろが……」
 収納スペースの一角に頭を突っ込み、そんな自分の背中に引っ付いて、好き勝手に要望を述べている(だけ)の爆に言う。
「……10月中は今のままで粘れるかと思ったが、寒い!寒すぎる!」
「だから耳元で叫ぶなっつーの」
「だいたい現郎、貴様がいけない。
 冷たすぎるんだ。炎や真はもっと温かかった」
「…………」
「お、嫉妬したか」
「……どーせ小さい頃の話だろ」
 そして意味もそのままだろう、とコンパクトに詰め込められた布団を発見し、引っ張り出す。
「いいや、本番まではしなかったが、真には色々教えてもらったぞ?
 だから初めての時、スムーズに出来たんだろうが」
 あまりにもあんまりなセリフに、突っ込んだ頭を出す際、現郎は盛大な音を立て押入れの天井に頭をぶつけた。
「わ、痛そうだ」
「……つーか、真か?炎じゃなくて」
「真だぞ」
「……父親、だよな」
「……やっぱり、今ので……」
 気の毒そうな表情を浮かべる爆の額にとりあえずデコピンを食らわす。
 その反面で、どうりでやたら協力的だと思った、と変に納得したり。
「あ、でも」
 額の攻撃にギャンギャン吼えていた爆が唐突に言い出す。
「ファーストキスも貴様だからな?わざわざとって置いてやったんだ。感謝しろ」
「それはどーもありがとーございましたー」
 何とも無味乾燥な礼である。
「オレの最初は殆ど貴様なんだからな。その代償はでかいぞ。一生懸けろ」
「一生を捧げる分には貰うのが小せぇなー」
 物理的に、と付け加える。
「だったら、回数を重ねればいいだろう?」
 少しだけム、として言う爆。
 そして現郎は、やっぱり今日も布団は要らなくなるんじゃねーかな、と思った。


この爆にしてあの真ありですよ。(逆か?)


 ぽふん、と顔を埋めればほわんとした肌触り。
 思わずその心地よさにうっとりとなる。
「はぁ……毛布だ……」
「あぁ、毛布だ。完璧な毛布だ。見えれば見るほど毛布だ」
「人が感動している後ろでイヤミなヤツだな」
 いよいよ冷え込んで来た明け方に、さすがに命の危機を覚えた現郎は毛布を引きずり出した。
 何せこの自分が目覚めてしまったのだ。その寒さは並大抵のものでなかったのだろう。
 だとしたら、だ。
「……何でオメーは自分で出さねーんだ?」
 いくら自分の上着を着ているからと言って、いや、それくらいでは全然歯が立たないだろう。
 少し前、息苦しいまでに自分にしがみ付いて寝ていたのは、温度を求めた結果か、と此処に来てその解明に思い当たる。
「んー、確かに出そうとは思ったけどな。
 何しろ、昼には温かくなるし」
「夜は」
「あの部屋は寒い」
「………………」
 現郎の表情が何ともいえないものに変る。
「それに」
 と、爆が付け足した。
「つい思うんだ。こんな事をする時間に、やれる事はあるのに、とか」
 こて、と毛布に包まったまま横になる。
「……どー考えても一回ヤるよりそれ出す時間の方が短いだろう」
「合理的にならないのが人間てヤツだぞ、現郎」
 ガキが舐めた事を、と寝ている爆を抱き起こす。
「もし俺が合理的だったら、オメーみてぇな面倒臭ぇヤツ、絶対好きになってねーな」
「ほう。それじゃ、ぐうたらに産まれた貴様に感謝しないとな」
 馬鹿言ってんな。
 お互いな。

 ぱさり、とゆっくり落ちた毛布の下に、やっぱり自分の服を着た爆が居た。


何か、毎年のこの時期って、こんなに寒かったっけ?とか思うくらい寒い。


「……あー、凄く変な夢を見た」
「どーした爆」
「現郎と俺が出る夢なんだけどな、けど其処でオレは女なんだ」
「へー」
「で、オレは”男だったらよかったのに”って言ってるんだ」
「何だそりゃ」
「つまり、オレ達は同性の方がすんなり行くって訳だな。
 やったぞ現郎、オレ達は勝ち組だ」
「何に対しての勝利だよ。
 ……で?」
「うん?」
「夢の俺達。どうしたよ」
「あぁ、勿論今のオレ達と同じようになったぞ」
「……そっか」

 そりゃ良かったな、と爆の夢の俺に向かって一言。



本日アップした裏とリンク。


 俺は衣替えをするのが面倒くさいので、それをしないように服は薄いのをサイズ違いで買って、重ね着するようにしている。さすがに冬、外に出る時はコートとかフリースを着るけどな。
 でもって、爆はそんな俺よりもっと簡単で。
「……………」
 ベットで毛布に埋もれている爆。
 ペロ、と毛布を捲れば、まさに探していた服を発見。
 着ようかな、と思っていたのをしている辺り、コイツとは普通に趣味も合うのかな、と思ったり。


ワタシもだいたいこんな感じで。


 本格的に寒くなって来ました。
 おそらくもう冬なのだと思います。
 なのに今日は一日中雨でした。
 木枯らしは何処へ行ったのでしょう。

「冬の雨……って何かあったか?」
「何、って、何」
「だから、例えば五月雨だろ、梅雨だろ、時雨だろ?
 冬には何があったかな、って」
「あぁ、季語か……
 さぁな、知らねー」
「気の無い返事だな。せめて考えろ」
「ぱって思い浮かばなきゃ考えても一緒だろ」
「何だそれ」

 まるで一目惚れと同じだな
 そうかもな



調べたら時雨が冬の雨でした。アイター。