小説にするのにはやや事欠ける、一部の状況やセリフなどを寄せ集め。
 下に行くほど新しいです。

:プラトニック・ヒストリー(略してP・H)の設定:
 *SSやSSSにアップされた小説によって多くなります。

:現郎:9月26日生まれ。
 ・煙草は吸う。
 ・酒には弱い。
 ・コーヒー党。
 ・爆にも弱い(笑)
 ・甘い物は好きでもないが嫌いでもない
  ……というか食べ物に好き嫌いが無い(”全部好き!”なのではなく”どーでもいい”)
 ・でも爆が甘い物を食べるのは好まない(爆の味を邪魔されるから)
 ・ドライアイスを気化するのが好きである。


:爆:
 ・甘い物が好き。ケーキが好き。
 ・終わった後に現郎の服を着るのが好き。
 ・現郎が煙草を吸うのは嫌だ(現郎の味が解らなくなるから)
 ・水中プレイがしたいらしい(笑)
 ・現郎にだけ我が儘。


:2人の事:
 ・誘うのは爆の方からが多い。
 ・時間帯は昼でも夜でも気にしない。
 ・朝昼晩、最低各1回キスをする。
 ・Aをすっ飛ばしてCを先にしてしまったらしい。



「爆ー、何風呂で手ぇパチパチ叩いてんだ?」
「シャボン玉。捕まえてる」
 俺のする事を訳が解らんと言う爆も、時々理解の範疇を超えた事をする。
「捕まえらんねーだろ。ンなもん」
「いいんだ。捕まえようとする過程が楽しいんだから」
 なるほど。
 ザバーっと俺が身体洗い終えたから、シャボン玉も無くなった。
 湯船に入って触れる爆の肩が冷たい。シャボン玉を捕まえるため、身を乗り出してたからだ。
「なぁ、爆」
「ん?」
「俺の事は捕まえなくてもいいのか?」
「え、だって」

「現郎は何処かへ行かないだろう?」
 なるほど。


シャボン玉の歌は台風の歌だそーだよ。屋根まで飛んだ〜

「暖かくなって来たな、現郎」
「……そーだなー」
「もっと暖かくなったら」
「青姦はしねーぞ」
「違う!」
「だったら何だ」
「水中プレイ」
「……………(まだ根に持ってやがる……)」

やるまで諦めないだろうなぁ(笑)



(さ〜てそろそろ起きるか……)

「うぃーす、爆〜」
「現郎、今日は早いな。まだ7時だぞ」
「……?こんなに陽が高ぇぞ?」
「……あのな、今はもう冬じゃなくて春だ」
「………………。
 おぉ。(手をポン)」

元ネタ”かしましハウス”(笑)

「………ん……」
 ふと傍らにある時計を見て、その針の先を知って爆は起き上がる。
 大きく伸びをすれば、肩が見えそうなくらいにずり落ちる袖。
 言うまでも無く現郎のシャツであった。
「……もうこんな時間か……どうも最近寝すぎるな」
「そうかー?俺はいつも通りだけど」
 相変わらず寝癖だか天然だか解らないボサボサ頭を掻いて現郎が言う。
(きっと現郎は、春に限らず四季を通じて暁を覚えた例が無いんだろうな)
 睡魔に包まれ、爆はもう少し惰眠を貪る事にした。
 こんなに寝てると、まるで現郎になったみたいだ、と寝る直前まで思いながら。

現郎=寝てるのイメージ



「人が折角赴いてやったというのに、散っているとは何事だ」
「仕方ねーだろ。花の命は短い。だから美しい」
「そんな綺麗事はいらん」
 すっぱりと俺の言葉を切った爆は、少し睨むように緑の割合が多くなった桜の樹を見上げた。
 昨日までは沢山居ただろう花見客も、今日は殆どと言っていい程見ない。
 遠くでちらりと人影を見たくらいだ。
 爆にゃ失礼かもしんねーけど、俺は散った桜の方が好きだ。
 と、いうか下に積もった花びらを見るのが好きだ。
 見上げてばかりは疲れる。
 見下ろすのがいい。
「どうしようもないから、現郎を見て帰る」
「何だそりゃ」
 俺は爆を見下ろし、爆は俺を見上げる。
 果たして、爆が桜を見上げるのが好きなのと、俺が花びら見下ろすのが好きなのは、同じ理由なのだろうか。


いつもの視界がいい、という訳ですね。



 恵みの雨、とはよく言うけれど


「しまった……暖かくなるとこれがあったな」
 遠くの方までベールを被せる、雨の景色を眺めて言った。
「……何処かに行きたかったんかー?」
 寝ぼけ眼で寝癖の頭をぼりぼり掻く。
 どうでもいいが、どう考えてもオレの方が負担がかかってる筈なのに、アイツのほうがより睡眠を欲しているんだろうか。
 ……ひょっとして、オレが寝付くまで起きているとか。
 ……………
 まさか、な(即座に却下)。
「雨が降ったら外で出来ないじゃないか」
 何が出来ないのか、すぐに察した現郎は渋い顔をした。
「晴れてても汚れんだろ」
「オレは現郎に乗っかるから、汚れるのは貴様だけだ」
 しれっとそう言うと、オレのパジャマ(現郎のシャツ)の首根っこを引っ掴まれ、窓からベットに強制送還された。
 そして寝なさい、とでも言うように抱き締め背中を軽く叩く。
 ………こいつは、オレが嫌だと知っていて子供扱いしてるな………
 意趣返しに、すぐ側の首に痕を付けてやった。こういう方面でなら、もう子供じゃないんだから。
「ったく、仕様がねぇなー」
 何が仕様が無いのか、現郎が圧し掛かる。
 首に手を巻きつけ、応えた。

 ……別に、ベットで普通にやるのが嫌なわけじゃないんだけどな。
 ただ、どうせならもっと愉しく、と思うんだ。

 それと、後は……何事も、経験、だしな。


夏まで持ち越しかしら。


 初夏、なんて言葉を使った時点ですでに気温は25度を突破。。
 なまじ春物なんか着てしまっているせいか、さらに暑く感じる。
「あー……暑っぃー……」
 なんて訴える現郎は犬であれば舌でも出している所だろう。
「そんなハイネックなんか着てくるせいだ。見てるだけで暑い」
「俺にキスマーク曝け出して歩く趣味は無ぇからな」
 そんな現郎の横を歩く爆の首筋には、絆創膏が貼ってあった。


暑くなってもやる事はやる

 春眠暁を覚えず。
 とはよく言うが、今は”春”と称するには若干時期を外していて、それでも現郎がまだ夢の住人なのは単に本人の性質だ。
 なんだか抱き枕か、あるいは小さい女の子のテディ・ベアみたいに抱き抱えられている爆は、もう少し眠っていたいところではあったが、昨日読みかけの本の続きが気になり、やや乱暴に腕を退け、ベットから這い出る。
 まずは喉を潤す事からにする。
 いつもはちゃんと葉から淹れる所だが、起き抜けでぼーっとしている身ではティーバックにする。
 が、それでも沸かしたての湯で淹れるのは譲れない。
 やはり沸かしたてとそうでないのでは風味がまるで違うのだ。
 ヤカンに火をかけている間、朝食になりそうな目ぼしい食材を物色している時、カチャリとドアが開く音がした。
 爆は首を傾げる。誰が入ってきたのかが解らない訳ではない。
 その人物が部屋に入ってきた事、もっというなら起きてきた事が解らないのだった。
「現郎。何かあったか?」
「……………」
 問われて、寝癖だか天然だかの癖がついた髪をかき混ぜる。
「なんか……目ぇ覚めちまった」
「何!?貴様がか!?」
「………ンなに驚かなくてもいーじゃねぇか」
 宇宙人を見た時のような顔をされ、現郎も少しばかり傷つく。
「なーんかよ、ちょっと目が覚めて、隣見て爆が居なくて、あぁ居ねぇなーと思ったらそれからどう頑張っても寝付けなかった」
 寝ることに頑張ってどうする……とちょっと内心爆は呆れた。

 とりあえず今日の爆の朝食は、16pアソートのダージリン。
 それとスモークサーモンのベーグルサンド2分の1となった。

最近やたら紅茶のシフォンケーキを食べるワタクシ。ハズレがあまりないのですよ。


 それは例えて言うなら……小さいカップの上に小皿を一枚挟み蓋付きの湯のみを乗せたような、そんな物だった。
「……何だこりゃ」
 爆はさもいい買い物をした、という表情でそれを眺めているが、それが何なのか解らない現郎としてはそう言うしかなかった。
 辛うじて解るとすれば、その物が陶器で出来ている、という事だけだ。
「これか。これはベトナムコーヒーのカップとフィルターだ」
「……フィルターってアルミで出来てるんじゃなかったか?」
「陶器のもあるんだ。と、言うかあった」
 ミルクのように白い陶器に、赤を基調に緑、黄、青などの色を使って上絵付けした赤絵が気に入ったのだという。
「ふーん……てところで家にベトナムコーヒーなんてあったっけか?」
「無い。だから今から買いに行くぞ」
 嬉々として上着を羽織る爆に、案外行き当たりばったりだな、と現郎は思う。

 ベトナムのコーヒーは、予めカップにコンデンスミルクを入れておき、ベトナム産のフレンチローストを挽いたものをフィルターに入れ抽出する。
 コーヒーの苦味とコンデンスミルクの甘みが混じり合い、苦くて甘い不思議な味がする。

現爆のイメージと合う飲み物だと思います。

爆「えーと、この上にオイルを流すのか……」
現「(あ〜よく寝た……)
  ん?オメー何してんだ?」
爆「ピンクからアロマテラピー一式もらってな。ものは試しにやってみてるんだ」
現「ふーん。下に火ぃ付けんのか」
爆「そうだ。……っと、ほら、香りが漂ってくるぞ」
現「へー……」
爆「………………」
現「………………」
爆&現「(ヴィレ○ァンの匂いだ……)」

そう思いませんか。


 半袖を出さねば、と思っていた数日前が夢のようだ。
「いきなりこんな寒くなって……
 今日なんか17度だぞ、17度!!
 誰の断りを得て勝手に気温低くしてんだ!!」
「少なくともオメーの許可はいらねーと思う」
「煩い!!」
「俺に包まって凄んでも迫力ねーと思う」
「やかましい!!」

俗に言う2人羽織状態?


*インチャンテッド・ブルーの続きです*

 あ。
 ヤベー、俺寝ちまってたか。
 一緒に居る時に寝ると爆が煩いっつーか不機嫌になるっつーか、以前これでもかというくらい顔に落書きされて、激が居なけりゃ、今でも俺は顔面包帯人間だったな。お約束に油性だったし。
 そのあとコメカミぐりぐりしてやったが。
 目を覚まし、背筋を伸ばした俺の膝に何かが落ちる。
 ……爆だ。寝てる。
 こいつも寝てるなんて……生活リズムは、崩しちゃいねぇんだな、やっぱり。
 さっきまでは俺は爆に凭れてて、多分お互いがお互いに寄り添う形になって支え合っていたんだろう。
 そんな無理な体勢で寝れてたもんだ。俺も爆も。
 しかしまぁ、またとないチャンスだ。一緒に寝させてもらおう。
 本人気に食わねーかもしれねーけど、俺は爆と寝るの、

 かなり好きだからな。

 (ちなみに次に起きた時、俺の顔には白い布が被さっていた。
  とりあえずほっぺたは抓ろうと思う)

寝るのは好き。爆も好き。

「石を授けられてるのは月だけじゃないんだ。ちゃんと日にちも決まってるんだぞ。
 366日全部」
「366日?」
「閏年の分だ」
「あぁ……」
「さて、早速現郎の誕生石を調べるか。
 ……っと、9月26日……
 ……”ハートを矢を示すダイヤモンド”だ、そうだ。」
「へー、似合わねぇな」
「自分で言うか」
「オメーもそう思っただろ」
「勿論だ」

ちなみに、石のメッセージは”約束された愛”だった

て訳で現の誕生日決定♪


 コーヒー豆は、浅く炒る程酸味が強く、深く炒る程苦味が強まる。
 そして挽き具合で荒く挽けば酸味が、細かく挽けば苦味が出る。
 湯の温度は高温であればあるほど酸味や苦味がよく現れる。
 それぞれはおおよそ三段階に分けられ、加えて湯の注湯速度も加え、3の4乗でコーヒーには81通りの味の違いがある訳だ。
 そして上の組み合わせにより好みの味を選ぶ。
 例えばさっぱりとしたアメリカン・テイストは浅炒り・荒挽き・高温・高速でコーヒーを淹れれば良い。
 然る後に。
 コーヒー豆を浅く炒り、細挽きし、低温の湯で低速で淹れると。

「酸味と渋みが存分に出てとめどなく不味い」
「……オメー……よくもこんなの淹れれたもんだな……」
「参ったか」
「……多分違う意味でな……」

以上、現の為にコーヒーを淹れる爆君でした。


 秋の空と乙女心は変り易いとは良く言うが、このごろの天気は少し異常だ。
 夏真っ盛り並に暑かったり、肌寒かったり。
 なんだか台風もくるらしい。
「世界破滅の予兆だったらどうしような、現郎」
「さーなー。人間死ぬ時は死ぬんだし」
 酷く淡白な回答をする。
「それに俺は、何時死んでも思い残す事はねーように毎日有意義に過ごしてるしな」
「……有意義……って……
 毎日昼間で寝て、コーヒー飲んで風呂入って寝る事がか?」
「おーだよ」
 そして側に爆を抱いて、こんな他愛無い事を話し合ったり、ちょっと昔の洋画を見たり。
 どこまでも続くようなこの生活は、何時、何処で、ぷっつり終わっても。
 悔やむ事もないでしょう。

続くまま終わるのが、一番いい。