小説にするのにはやや事欠ける、一部の状況やセリフなどを寄せ集め。 下に行くほど新しいです。
:プラトニック・ヒストリー(略してP・H)の設定: *SSやSSSにアップされた小説によって多くなります。
:現郎: ・煙草は吸う。 ・酒には弱い。 ・爆にも弱い(笑) ・甘い物は好きでもないが嫌いでもない ……というか食べ物に好き嫌いが無い(”全部好き!”なのではなく”どーでもいい”) ・でも爆が甘い物を食べるのは好まない(爆の味を邪魔されるから) ・ドライアイスを気化するのが好きである。
:爆: ・甘い物が好き。ケーキが好き。 ・終わった後に現郎の服を着るのが好き。 ・現郎が煙草を吸うのは嫌だ(現郎の味が解らなくなるから) ・水中プレイがしたいらしい(笑) ・現郎にだけ我が儘。
:2人の事: ・誘うのは爆の方からが多い。 ・時間帯は昼でも夜でも気にしない。 ・朝昼晩、最低各1回キスをする。 ・Aをすっ飛ばしてCを先にしてしまったらしい。
「現郎ー?」 「………」 「…………現郎ー?」 寝てるのを良く確認してから、
「好きだぞ」
そうしたら解ってる、と返事が来た。 何か腹立ったので頬を抓る。 うん、少しは気分が晴れた。
10分後にもう一度。 今度はちゃんと寝ていた模様。(よしよし)
*素直に好きが言えない爆くん
あーもう機嫌直せよこっち向けよ。 だいたいなんでオメーが怒るんだよ。 女子に話かけられてたのはオメーだろうが。 おい、爆。 爆。 …………… ……………………(相変わらず肌白いよな) ……ンだよ、いつもはオメーの方から誘うクセに。 ん?何だ。 ……………そりゃーな。 まぁいい気分じゃねーわな。けどよ、ンな事言ったってどうしようも……だから待てってば! あのな、だからな。 (言いたくないんだぞ、こんな事)
そんな事でいちいちヤキモチ焼いてたら、身が持たねーんだよこっちは。
…………笑うなよ。
*現郎さんがヤキモチを妬かないワケ。
ん?何だ?もう怒ってないぞ? ……いいじゃないか、お前の服着てても。 ……わ! 全く、乱暴だな(えーと、オレのパジャマ……) (そう言えば自分のを着て寝るのは久しぶりだな) ……………… ……いや、まだ寝てないが。 あぁ、まだ話始まってもなかったのか。何だ? ……… オレだってたまには妬いてみたいと思う事もあるぞ。 けど現郎させてくれないじゃないか。 えーと、例えば他のヤツと出かけたり、笑いかけたりキスしたり。 ほら、な。有り得ない。 (現郎が寝たら、服もぎ取ってやろう)
*爆くんがヤキモチを妬けないワケ。
「現郎、風呂一緒に入ってもいいか?」 そういうセリフは、普通服を脱いでしっかり湯船に浸かった状態で言うものではないと俺は思う。 「まだオメー水中プレイに拘ってんのか?」 「いいや、見たい番組があったから」 「だったらビデオ撮れよ」 「そこまでして見たくはない」 色々複雑なんだな。 「現郎。風呂で溺死する原因の殆どは居眠りらしいぞ」 しねぇよ、と言いたいながらもその前科は数知れず。だから俺は黙っている。 「……現郎ー」 まだ言いたい事がある爆は、俺の胸に背中を預けて。 「真っ裸だと以外にする気が起きないもんだな」 やっぱり誘いのつもりで来やがったか。相変わらず凄いセリフを吐くやつだ。
風呂での溺死は本当に居眠りが多いのでご注意めされよ。つーか居眠りというよりあれはゆっくり気を失ってるそうで。
「現郎、昨日クリスマスだったらしいぞ」 「へー」 「一応言っとくか。一日遅れだが。メリー……」 「爆ー、好きだぞ」 「何だ、急に」 「いや、言っとこうかと思って」 それしても、現郎は本当にコタツが似合うヤツだな、と爆は思った。
クリスマスにメリーするより、むしろ君に。
昨日までこれでもかというくらい、クリスマスでテレビも街も埋め尽くされてたというのに。 明けてみれば一転、人の関心は元旦に、もっと早い人はバレンタインだ。 西洋から和風に変わってしまった街を歩く。 下に、昨日の名残の星の飾りが落ちていた。 「爆」 「ん?」 「メリー・クリスマス……の、アフターに」 爆の手を取って、ぽん、と上に置かれたそれは、金色を基調に虹色に輝いた。 それは、季節を問わず、爆の机の上に置かれる事となった。
26日になると、25日までの騒ぎがいっそ嘘のようです。
”日”にはあまり特別な意味を持たすのに反発な爆君ですが。
ふと何気み見た時計は、現在時刻、午前11時56分を爆に教えた。 「…………あぁッ!」
「現郎!」 どーん!と後ろから抱きつかれて、立った姿勢ならまだしも、現郎は座っていたのだ。 腰に爆の体重が全部かかる。 けれど、それは予想していたので、全くの不意打ちではなかった。 予想していた、とはその時に来るのが解ったのではなく、爆はいつでも自分にちょっかいやわがままをかけるから、始終覚悟をしている事である。 「今度は一体何の用だ、爆ー?」 目の前にはにゅ、と爆の腕が伸びている。その袖を見て、あぁ、こいつまた俺の服来てやがる。 「現郎、大変だ。 今日、起きてから一度もキスをしてない」 「………さっきの時してなかったか?」 「してない」 キッパリと爆は断言した。現郎はそうかな、と首を傾げたが、爆が”してない”というのなら、例えしてもしてないのだろう。 やれやれ、と現郎は誰にも気づかれないように溜息をもらす。 初めてが終わった時、爆は不機嫌だった。何処か痛めたのか、それともやっぱり嫌だったのか、と理由を窺えば、キスより先に身体を重ねてしまったのが気に食わないらしい。 それを。 現郎はこれから朝昼晩、かならず1回はキスしてやるから、という約束で事なきを得た。 何だそれ、食事みたいだ、と言った爆は楽しそうに。 でもまさかそれが今でも守られているとは、あのときの自分には考えもつかないだろう。 はっきり言って-----嬉しい誤算だ。 よいしょ、と身体を捩り、爆を向かいに座らせた。
BCAの順番だったらしい。(古い表現だ……)
「現郎………」 「何だ」 「別に」 と、爆はでかかった言葉を危うく飲み込む。 室内は----冷え切っていた。 ストーブの灯油が切れて、早30分。 示し合わせた訳でもないが、「寒い」や「冷たい」等の言葉を発した者が灯油を入れる、という事になってしまった。 そんな訳での冷戦状態だ。 すり合わせた爆の手は、正直冷たい。 と。 ピン、と爆に”いいアイデア”が浮かぶ。早速実行だ。 現郎に気づかれないように背後に近寄り、そして------ 「えいっ」 現郎の背中に自分の手を突っ込む!! ズボッ! 「………………------------ッッ!!!!!」
その後、結局現郎が灯油を入れる事になり。 爆はその夜一人で寝る羽目になった。
「オレに一人寝をしろと?」「だったら同じ目食らいやがれ」
この寒さを甘く見くびったらしい。 コートはきちんと着ているが、何も巻いていない首が気になる。 「現郎。後ろへ来い」 「?」 首を傾げる。だってすでに後ろに居るのに。 「真後ろに来るんだ、真後ろ。 で。抱き締める」 「……これでいいか?」 ぎゅう。 「違う。首に腕を回すんだ」 「…………」 あー、成る程。 人造マフラー。 2人はそのままてほてほ歩いて家に帰りましたとさ。
帰る最中に足をぶつけること12回(でもやめなかった)
「冬の星が良く見えるのは空気の邪魔が少ないからだそうだ」 「ふーん」 「………何を異常接近してるんだ?」 「空気の邪魔を無くしてる」
近づきゃいいってもんじゃないですよ、現郎さん。
爆はいろいろ俺にとって不可解だ。 冬に寒い寒いと文句を言っては(冬が暑かったら、それはお前、夏だろうが) 爆より体温の低い俺に引っ付いて
「温かい」 と言う。 とにかく訳が解らんヤツで。 そんな爆を気に入ってる俺もまた、訳が解らん他なら無い。
鈍感な現。
爆を膝に抱いたまま、そのままで横に倒れる。 何だかラッコの親子みたいだ、と爆が言った。 「あー、時間無駄にしたなー」 「こうしてごろごろしているのが?」 「いや、してなかった時が」
好きな事だけしていたいです。
「心が暖かい人は手が冷たいとよく言うな」 「一体誰がンな事ほざいたんだがなー」 「信憑性はどうだろう」 「ゼロなんじゃねーの?」 「その根拠は」 「オメーの手、あったけぇし」 「そうだな、貴様の手は冷たいし」 「オイ、どーゆー意味になる、それは」 「まぁ別に心が暖かろうと冷たかろうと、構わんじゃないか」
どっちにしろ、 好きなんだから。
本当、誰が言ったんだろう。
男女の競う歌合戦も興味が無いし、ましてや何処かの鐘の音なんか、いよいよどうでもいい。 専ら保存食で出来たご馳走も、改まった挨拶も要らないし。 あぁ、年の変わる瞬間に抱き合うのは少しいいかもしれない。 でも、それはいつもの事だし。
「爆ー、明日どうする?」 「ん。今日と昨日と同じでいい」
若さが無いとか言われるだろうか。 それでもやっぱりどうしても。 いつも通りの生活が気に入ってるから。
世間が正月で浮かれていると”ヘッ”とやさぐれる自分でした。
「あー、何かあったけーモンが食いたい」 漠然と徐にかつ、いきなり現郎が言い出した。 「何が食いたいんだ?」 今日は結構機嫌がいいから、願いをきいてやろう。 さっきたくさん我が儘させてくれた事だし。 「んー………雑炊」 そのメニューに、現郎の膝に座ったままこけそうになった。 「……せめて鍋にしたらどうだ。 最後に雑炊も出来るし」 「雑炊ー」 だめだ。鍋の事なんか、コイツの頭には入ってない。 全く。 好きな事の為には、途中の経過や工程、全部すっ飛ばすんだからな。
彼らはBを飛ばしてCを体験住みです。
「現郎とオレの子供ってどんな感じだろうな」 「………インフルエンザにでもかかったか………」 「あくまで例えばの話だ」 「………(つくづく退屈にさせねーヤツだな……) そうだな、髪とか色素はお前譲りになるんじゃねー?」 「オレは現郎の髪が好きなんだけどな」 「髪が俺似だったら顔は爆な」 「どっちかというと、行動派の方がいいな」 「スポーツとかしたり?」 「そうだな。野球とか」 「野球か……」 「で、試合の途中で神隠しにあったりして天狗とかに出会ったり」 「待て。誰の話だ」
さて、誰でしょう(笑)
デパートに行ったらおもちゃ売り場に雛人形が出てて、食料品売り場にはバレンタインのチョコが一杯だった(申し訳程度に節分の豆もあった)。 こんなに随分前から騒いでるくせに、一日でも過ぎてしまったその日がら無かったみたいに、皆次のイベントに飛びつくんだろうな、とか思ったら無性に寂しくなって意味無く現郎の服の袖、掴んでみた。 どうした、と聞くから何でも、と答える。 本当、何でもない事なんだから。 こんな事で寂しくなるなんて、もしかして自分はおかしいのかと不安にもなったりしたが。 その時でも当たり前に現郎が側に居たから、オレはこんな事で悩む自分も好きなんだ。 どうした、とまた現郎が聞く。 オレはどうやら、少し笑っていたらしい。
変わるのは嫌いです。でもって少し、怖いんです。
「形が変わっただけで鬱陶しがられたり喜ばれたり迷惑なものだな」 「何の話だよ」 「雨と雪の話」 「成る程な」 「しかも変わるのは気温のせいなのに」 「んー……」 「ちゃんと聞いてるのか?」 「なー、爆」
俺は、お前が変わっても、お前の事が好きだよ
怖がっていたのは結局こういう事。
「おー、新製品だってよ」 「ふーん」 「気の無ぇ返事だな」 「新しいものにはそう易々と飛びつかん主義だ」
「………とか言ってたくせに今日は買うんだな」 「発売から3ヶ月経ったら、それはもう新製品じゃないからいいんだ」
新しいものって何か好かんのよね。
何時だったか、激が言った。
象ってネズミの何倍も寿命が長いだろ? ところが、象もネズミも一生で打つ鼓動の数は同じなんだよ。 つまりだな。 単純に、鼓動が早いと早く死ぬ、て事だ。
「……爆。 オメー何左胸押さえてんだ?」 「別に」
誰が作った擬音語だろうね。”ドキドキ”。土器。
「眠い。尋常でなく眠い」 「だったら寝れりゃいいだろーが」 「オレは貴様と違って昼間寝たりしないんだ!」 大声で言って、眠気を飛ばそうとしたが、ダメだった。 「久しぶりにオールしちまったんだし、大人しく寝ろ」 「むー……」
お前には想像も出来ないだろうけどな。 世の中寝るより大事な時間だってあるんだからな!!
鈍感現郎再び。
大概会話を切り出すのは爆からなのが多い。少なくとも、俺が知る限りは。 その日はバレンタインの前日だった。
「現郎!」 俺が居るのも気にも留めないで、爆が現郎の視界に割り込む。 珍しく読書を嗜んでいた現郎の、どうやって目に飛び込んだかというと、背後からよいしょーと鉄棒で前回りをするような格好で。丁度爆の腹は現郎の頭の上にある。 お互い苦しいんじゃねぇかな。この姿勢。 爆はどうかは知らねーけども、現郎は「重い」と、呟き爆の腰をそのままの姿勢から上に持ち上げ、正真正銘前回りをさせて自分の前に持ってきた。 中々アクロバットな事をしてくれた爆はすとん、と降りたら驚くでもなくすぐにくるりと現郎を向いた。もしかして日常茶飯事ですか、コレ。 「現郎」 あ、現郎、本取られた。 「はちみつプレイで、はちみつの代わりにチョコを使ったらどうだろうか」 -------この発言の内容を聞いて、ひっくり返らないのは言った本人と言われた当人だけだろう。 あとちょっと位置がずれてたら俺頭テーブルの角に直撃だったな……… 「………………」 現郎は少し首を傾け、考える仕草をして、 「チョコは…………茶色だから、ダメだ」 どーゆー理由だオイ。 「そうか、ダメか」 それで納得すんのか。お前も。 爆を膝に乗せたまま、読書を再開する現郎。おーい、俺の存在解ってる? 明日の事を鑑みると、今の爆はバレンタインのプレゼントでも考えているように思える。 が、付き合いが何だかんだで長い俺には解る。 別にバレンタインが近いからあんな事を言ったんじゃなくて、たまたまあんな事を言った日がバレンタインに近かっただけだ。それだけだ。 四季とか、それの各イベントとか。 あってもなくてもいいような二人だから、俺がここに居ようが居まいが、日常が壊れる事もねぇんだ。 「なぁ、爆」 「何だ。激」 ある意味惚気られっぱなし、てのも癪だし? 「俺ならチョコでもOKだぜ?」
やって後悔。現郎の目が怖かった。
珍しく現と爆以外の人が出てます。やっぱり絡ませるのは激だなぁ。
爆は明らかに不機嫌顔だ。 得てして、人は自分の思うとおりの結果にならないとこういう表情をするものだ、と現郎は学者よろしく妙に冷静に観察していた。 「……折角、安くなっていると思ったのに」 ストーブはつけたばかりで室内の空気はまだ冷たい。 その当面の爆を温める物として、現郎が選ばれた。 現郎を簡易座椅子とし、ご丁寧に腕を自分の前へと持ってきて、すっぽりと納まる。 不機嫌の理由は簡単だ。2月に入る前からデパートの売り場の一部を占領していたバレンタインの為のチョコ。それはその性質上、14日を過ぎた途端に(あるいは当日から)値引きされ、在庫処分とされる。 しかし、だ。 「しゃーねーだろが。人気のあるヤツぁ高くても売れるんだから」 それをわざわざ安売りする必要も無い。 ワゴンに詰められていたのは、爆のあまり好まない形重視やオプションの多いものばかりだった。 「むー……」 正論だから、余計に爆は面白くない。 まぁ、あまりへこんでいるのも日常に悪いし。 これはこれでおしまい。 部屋は結構温まったが、爆は以前現郎に抱かれたままだ。 「だったら、現郎も安くならんか?」 「俺かー?どうだろうなー。 オメーはずっと高いだろうけどな」 「そうだな。オレは期限過ぎても安くならんぞ」 「だな。つーか期限てあんのか」 「あるんじゃないか?」 「あるかー……」 こんなやり取りをしながら今日も過ぎていく。
いいものは高んだよ。いつでもどこでも。
座り心地はバツグン、保温効果もバッチリ。夏はちょっと暑いかもしれませんが、その分冬には最高です。
飲み物食べ物これは基本。 クラッカーを1箱に、これに乗せるチーズやジャム。歯応え求めてチップス・ポテト。忘れちゃいけないチョコクッキー。 外はまだまだ寒いですが、中は充分暖かいので紅茶はアイスで良しとします。 次に娯楽。 こんな風にしっかりくっきり寛ぐ時には洋画の字幕を見てみましょう。用意するのは2本くらいで良いでしょう。
暫く動かなくても良い準備が整ったら、後はどっかり座るだけです。 時折後ろから「重い。足が痺れる」等の文句が聴こえたりするかもしれません。
そんな時はキスの一つでもして、聞き流しましょう。
「……いつまでも人の膝乗りやがって。ガキだな」 「ガキがガキらしくして何が悪い?」
以上、爆君の休日の過ごし方。
古くなった在庫の処分らしく、おもちゃ屋の前にワゴンが出ていた。その中に色々なモノが詰め込まれている。ロボット、車、お姫様に魔法の杖のレプリカだ。 買って、と訴えるように身をせり出しているオモチャたちの下の方、背中を見せて埋もれていたクマのぬいぐるみを見つけた。 オモチャの山を崩さぬように取り出した。 クマのぬいぐるみと言うと、茶色か亜麻色。本物志向に乗っ取っても黒か焦げ茶だろう。 しかし、このクマの毛皮ははまるで金色。日に晒されて焼けたのだろうか。 このクマは服も着ていて、上は黒い半袖Tシャツ、下はジーンズ、けれど先が解れていた。 この服装といい、色といい、毛皮の埋もれ加減で眠たそうにも見えるビーズの瞳といい、家で多分寝ているだろう”誰か”の姿が爆の脳裏を走った。
そうして、そのクマは、寒空の下のワゴンから、暖かい爆の腕の中へと身の置き場所を変えましたとさ。
名前は勿論「うつろー」。
昨日、爆がクマのぬいぐるみを買って来た。 その理由はを聞いてみたら、「ほら、何だか貴様に似ているだろう?」との事で。
俺よりサイズの小さいクマは、爆の腕にすっぽり入る。そんな感触が新鮮なのか、爆は一日中、する時以外ずっと抱きっぱなしだった。
今度、俺も外に出て、出来るなら爆によく似たクマを見つけてやろう。 しかし、アイツに似るなんて、そうそうあるのものか?
いくら俺に似ていても、爆を取られるのはかなり癪だからな。
現さんクマに嫉妬。
「そうか」 唐突に爆が言い出す。 「今月は他の月に比べて、かなり少ないんだ」 4年に一度は1日増えるけども、それだったとしても少ない。 「だったら何だよ」 実は解っているけども、是非ともその口、その声で言って貰いたくて。 「他の月より、現郎とするのが少ないな、と思っただけだ」 「まぁ、それは次の月に頑張ってもらおーぜ」 もうすぐ、日が変わる月が変わる。 そして、季節も変わり。
変わらず、側に居る。
2月だけ28日にするより30日を増やすという訳にはいかんのだったのだろうか。
|