目を綴じれば
きつい日差しから護られるように。
木陰に包まれて眠っているのは自分の想い人だ。
「ああもう、爆くんってば寝顔も可愛い〜〜vvv 僕ダメになりそうv」
とっくにダメになってることに気づかず雹様はのた打ち回わった。ていうか悶えた。
勢いに乗った(何の)雹は覆い被さって顔を近づけるだけ近づけた。爆が目をさまして顔を上げれば口唇が重なってしまう程に。
(あ。ふーん爆くんって意外と睫長いんだ)
そこまで近寄ろうとすると殴られてしまうから、今まで気がつかなかったけど。
自然と顔が綻んだ。爆のことならなんでもいい。知れば嬉しくなる。
(爆くん早く起きないかな。目を覚ましたらまずキスして、それから……)
そんなことしようものならどういう目に遭いそうなものか、これまでの経験で解りそうなものなのに雹はこりずにいろんな事を想像(妄想)した。この体勢で鼻血を出したら爆に直撃してしまうので、それだけは堪えたが。
しかし、雹が様々な思惑を巡らしてるにも関らず、爆は穏やかな寝息を立てたまま。
雹がこの場に来た時にあった雲はもう何処かへ行ってしまい、空模様は全く違ったものになった。
「…………」
ころんと横に倒れて爆に添い寝する。至近距離にある爆の髪を優しく梳き、囁きかける。
「ねぇ……爆くん」
僕の側はそんなに安心して眠れるのかな。
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爆が一言も喋ってねぇ!これはマンガでやるべきだったか……。爆の寝顔描いてみたいしv 普段描いてんの寝顔っていうより気絶した顔だからなぁはっはっは(どんなシチュエーションかは各々考えるよーに)。
爆は雹に対してはっきり好きとかなんとか言わ無さそうな気がするので態度で示してもらうってのが、この話のテーマですv