朝起きたら隣に見知らぬ女が……ってのは有り勝ち(?)な日常だけどよ。 目が覚めてコレってのはどーよ。 「ふぁ……あんッ…んん!」 ふと目を覚ましてみれば、俺はヤられてました……いや、ヤってるのは俺なんだけどさ。 寝転んでいる俺の上に、天馬が跨って、俺のばっちり入っちゃってて、で。 天馬が自分をで腰を振ってる…… 「てッ、てててて天馬!?」 「あぅッ、あッ、あぁッ!」 聞いてるんだか、届いてなんだか……すっかりトリップしてやがんな、こいつ…… 目はトロンとしてるし。 ……て、言うか…… 「あッ……は、はぁッ!はぁんッ!」 ……案外、イイ声かも……… 「ふゃッ!?あ……!」 突然、天馬がビク!と戦いたかと思えば、そのまま腰を抜かしたみたいに、俺の上にへたり込む。 ぱじゅ、と濡れた音を響かせて、全部入った。ふるふると震える皓い肢体。そして髪。 「ぅ、く……」 「どーした?」 嫌になった……ってのは無いだろう。あんなに悦さそうだったしな。 ぎゅ、と瞑ったままの双眸が、俺の呼びかけにうっすら開く。なんとも稚拙な、快楽を浮かべた瞳。 「……ッ、だ、て……火生の、急におっきく……」 あぁ、納得。 「ゴメンね〜。てっちんが可愛いもんだから、俺も感じちゃった訳v」 「……………」 ……って、本当に聞こえてるんだか、俺の声…… 返事はしないで、しきりにしぱしぱと瞬きを繰り返す。 何の意味かはよっく解ってるけど……敢えて言わしちゃろv 「……火生、火生ぃ…」 水飴みたいに、蜂蜜みたいに、甘く蕩ける声。 「して……オレ、もぉ動けない……足ガクガク……」 「そっか そーだな、俺だってされてばっか、ていうのもつまらんし。 いっちょ、てっちんの為にガンバリますか♪」 「あッ……わッ!」 今までの上下の位置をひっくり返す。天馬が寝転んで、俺が圧し掛かる。 くい、と笑えるくらい華奢な太股を持ち上げて、より深く挿れる。 「あ、あ………あぁぁぁぁぁんッ!」 ぐちゅ、と中に進む度に、声が高く、大きくなる。 ……面白ぇv 今度はゆっくり引いてみた。 「あッ!ダメ!ダメだって……抜いたらッ」 泣きそうな声、ときたか。 どっちもイイけど……やっぱり、な? こっちだよなー…… 足を肩に乗せ、腰を掴む。両手で抱えて、中指と中指が触れそうだ。腰、細ー。 壊れねぇかなぁ、俺の挿れても。 なんて思ってもヤっちゃうけど。 足を開き気味にして、俺のが挿るのを見えるよーにした。……うわ、挿ってら。 「あッ……!ふ、ぅんッ!あぁッ!」 「気持ちイイーですかー?」 「う、ん、イイ……ふあぁッ!」 天馬もイイけど、俺もイイ。 こいつ、締まりいいぞ、結構…… やっぱアレだな。スポーツしてっから、腹筋がきちんとあるんだな。 美味そうな身体だよ、全く。 近頃のガキャ、下手したら大人より脂肪ブクブクなんてざらだってのによ。 ちょっと味見、て事で、肩にがぶりと噛み付いた。 「痛ッ!痛ぇっ……!」 じわ、と涙が浮かぶ。血も浮かぶ。 俺、牙あるしねぇ。 勿体無いから、滲んだ血をペロリと舐める。心なしか、甘い気がした。 「やぁ……あん……」 「ん?どしたの? 噛み付かれて、そこ舐められて、感じたの?」 かぷぅ、とその箇所口に含んで、舌でじっとり舐めてみれば、ぴくぴくと身体が撥ねた。 「解んね……ひぁッ!?」 天馬の声が飛び上がったのは、前にも手を伸ばしたからです。はい。 「やっぱさぁー、てっちんも自分でシタりする?友達とそういう会話しない?」 「やぁッ!そ、れ、ダメ!!ひゃぁんッ!」 んで、そのまま出し入れもする、と。乱れ方はさっきの比じゃねぇな。 「あ、ふぅっ、あ!あ!あぁぁぁッ! やぁ……もぅ………っもぉッ!」 きゅう、と、咥えている所が伸縮を繰り返す。限界、だな。 「オッケー、イこうか」 「ひッ……く、ぅん!」 じゅぷじゅぷ、と天馬の中で俺のが動いているのが聴こえる。その音と、声。 俺の背筋にゾクゾクとしたのが走る。 「なぁ。中に出しても……」 「う、ん、イイ……!中ッ………!」 セリフ半ばで天馬が叫ぶように言った。 「えっちだなー、てっちんはv」 でも俺はそういう方が好きだぜv あぁ、そういえばまだキスしてぇねよ、俺。 今頃こんなメンタルになっても、て気がするけど、俺ってば案外センチメンタルだし。 それにこぉぉんなイイ声させてる口にも、ちゃんとご褒美やらにゃ。 「天馬」 ひっきりなしに嬌声が上がる唇に、ゆっくり近づけた。
「起きろ邪魔-----------!!!」 「いっだぁぁぁぁッッ!!?」 ゴッ!と嫌な感じに音を響かせた俺の背中。 何でかって言うと、静流が蹴ったから。……蹴るなよ!(ツッコミ!) いや、その前に、だ。 「天馬は!?」 さっきまで天馬とアレやコレやしてたのは!?何!? パニクる俺に、静流はあからさまに侮蔑の視線を投げかけた・ 「天馬?何言ってんの、あいつは今学校じゃない」 ……へ? と、ふと時計に向けば、成る程、ぶっちぎりで授業中。 ………んじゃぁ、今のは。 夢。 おいおいおいおい、マジですかぁ〜!?? 何かよ、俺、夢に見るまで堪っちゃってんの!? しかも、相手はアイツで!今までもっと極上な清純な乙女とか、魅力たっぷりな女郎を食ってきた、俺なのに!? 「所でさぁ、アンタ、夢なんか見てたりした?」 ボー然とする俺に、そんなセリフが飛び込んだ。 「ななななな、何を根拠に、そんな」 いかん。まるでDJのスクラッチだぞ、俺。 「だって、すごい嬉しそうな表情で寝てたし…… あれで息の根止めたら、まさに安らかな死顔ってヤツね」 何か物騒な事言ワレター。 それは一先ず置いといて。 さっきのおかずに、もう一眠りしよっかな。 ガキかと思えば、中々の表情だったしな〜v(俺の中の夢だってのもあると思うけど) また、見れるか……----------ッッ!!!? い、今すげーぞくっとした!ぞくっと!! そちらを見れば、そこに居たのは。 「ぼ、ぼっちゃん……」 「………………」 う。 視線に何かしらの力があったのなら…… 確実に死んでるな、俺…… まさか、バレた!?夢の事!! いやしかし!そんな筈は! あわわわ、と動揺する俺を前に、しばらくぼっちゃんは睨んだが……それで終わった。 ば……バレてない、よ、な……? ほー、と胸を撫で下ろした。 でもぼっちゃん……何で俺睨んだんだろ?
数時間経って、天馬がただ今!と元気良く帰宅した。 さーて野球野球!と嬉々としてバックを担ぐ、まさにただの子供。 ……でも、そーゆー事になると、この顔が……この声が…… 「…………」 「?火生?オレなんか変か?」 きょるん、と大きな上目遣いが覗き込む。 フラッシュバック----”う、ん、イイ……!中ッ………!”------- 「……便所」 「ん。いってらっしゃい」 なーんも知らねぇ天馬は、とても無邪気に俺を見送りましたとさ。
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