Mr,medicine
「はっきり言って貴様の評判は悪いぞ」
「ほう」
爆に正面堂々と貶されたというのに、斬は無表情に涼しい顔だ。
「愛想は無いし治療は乱暴だし、来た時より傷が増えてるとクラスの連中が嘆いていた」
「それでいいんだ」
何かの帳簿を記入していたらしい斬は、爆の方に向き直る。
「皆が保健室を避けるように仕向ければ、自然と怪我をしないよう心がけるだろう。治るとしてもしないに越した事はない」
と、一見すると生徒を思いやっているようにも聞こえない事もないが、爆は知っている。
斬は単に仕事が増えるのが嫌なだけなのだ。
まぁ、今更言ってもどうにもなるものでもないし、それで痛い目を見たとしても本人の責任だ。
10歳の子供にしてはやけに老成した物の捕らえ方である。
「まぁ話はこれくらいにして」
「……え?ってぇぇぇぇぇ!?」
と、斬の方を見ると同時に抱え上げられ、さっさとベットに運ばれてしまう。
「ちょ……ちょっと待て!斬!どういうつもりだ!?」
「どういうつもりも何も……恋人の元へ単身赴くというのは、そういう意味だろう?」
ベットの周りのカーテンを閉めながら、にやりと妖しく微笑む斬。カーテンを閉め終わるとベットに乗り上げ、ネクタイを解く。
冗談ではなく本気らしい斬に爆は慌てる。
「違う!オレはそのつもりじゃない!!」
「お前はそのつもりじゃなくても、そういう意味なんだ。今度からは気をつけろ」
「やめ……ッ、ン--------!」
後ずさりする爆を捕まえ、斬は深く口付けた。
「ばか……も、ぅ…や……」
抵抗した所で所詮大人と子供である。爆はあっという間に衣服を剥がされ、何も身に着けていない状態でベットに横たわっている。
「……どうした?勢いが無くなったじゃないか」
「…………ッ!」
斬が少し顔を動かす。そうするとその長い髪が肌の上を滑り、思わぬ感覚を呼び起こす。
涙が溜まる睫を上げ、斬を見る。
「……貴……様……ッ、他は授業してるんだぞ……ッ」
そうなのだ。
爆は学年の教員が研究授業で早く終わっただけで、他所はまだ授業の真っ最中だ。
「だったら尚丁度いい。誰も来ないからな」
「あッ!やぁッ!」
柔らかい足を弄っていた手が内側に回りこむ。と、先ほどからの愛撫で、すっかり熱を持ち始めていた自身に触れる。
「や、め……!ひゃ、ああぁッ!」
一番敏感な箇所を、斬の手が弄る。
「我慢なんかするな」
赤く膨らんでいた胸の突起を含んで爆を追い詰める。
「あっ!……いやッ-----------ッ!!」
ビクン!と爆の身体が大きく震え、溜まった熱を吐き出した。
咄嗟に指を咥えたので、大きな嬌声を発してしまうのだけは避けられた。
「ん……ふぅ……」
汗で張り付いた髪をかきあげ、額にキスを繰り返す。
身体を反転させ、襟足から背中にかけてもした。
「ん……、斬………?」
快楽の残り火で潤む双眸を斬を振り向く。
その途端、ぬるっとした感触が無防備な箇所襲う。
「ひあぁッ!?やッ、何!?」
「今日はローション持ってないからな」
じっくり慣らさないと。
「あ!やだッ------!」
自分ので濡らした所に指を入れ、その空けた隙間を舌が分け入る。
「あぁ……あ……ひっ-----!」
きゅ、と前に回された手で再び自身を昂ぶせられる。前の刺激で緩くなった後ろに、斬の舌が更に入る。
「や……だ、もう、いや………!!」
こんなに淫らな事をされて、爆はおかしくなりそうだ。それにより、自分は紛れも無く感じているという事実も爆の羞恥に拍車をかけた。
「斬……ッ!あ……あぁ、ん……!」
縋るように伸ばした手でシーツを掴む。何かして気を紛らわしたかった。
そろそろ頃合と見たのか、斬の舌が引き抜かれる。爆は思わず息を漏らした。
「大分解れたな……」
「やぁ……ンんっ……」
前に回していた手で、そのまま上体を起こし爆の身体を胸に凭らす。
「んくッ!ん……ん、ふ……」
念のため、と中の指を増やして様子を伺って見るが、痛みはないようだ。それどころかまるで誘うかのような、甘い吐息が漏れる。おそらく爆にそこ事を言うと違う、と否定するのだろうが斬は酷く煽られて仕方ないのだ。
「挿れるぞ……」
熱っぽく囁かれ、爆は肩を強張らす。最初頃に比べ痛みは大分薄れたが、あの異物感と熱さにはまだ慣れない。
散々弄られた箇所に斬の熱を感じた。怯えるように身体が撥ねる。
「爆----……」
名前を呼ばれると同時に、斬が中へ入っていく。自分の知らない深いところまで。
「あ!あ、ふぁ……ンンン-------!」
ぐちゅ、と斬が突き進むにつれ、零れそうになる嬌声に口を塞いで閉じ込めた。
「ぅんッ!んッ!ンン………!!」
斬はそれが気に食わない。爆を昂ぶらすのは片手に任し、片方で爆の口に当てている手を解く。
「あッ、な……ッ」
「感じたのなら素直に従えばいい」
何故堪える必要があるのか、と斬は言う。
そんなものは恥ずかしいからに決まっているのだが、それを言うと自分の前で恥ずかしがる必要はない、と切り捨てられるのだ。
片手だけで両方の手を戒まれてしまった爆は、必死になって口唇を噛んだ。声を外へ出さないように。
爆の様子を見て斬は溜息をつき、爆の顎を掴みこちらへと向かせる。
そして口唇を合わせた。
「ん、ぅ……ッ……」
斬の舌が縦横無尽に口の中を荒らしていく。終わった時には吸い取られたみたいに力が入らない。
「ふ、ぁ………-----あぁぁぁッ!」
だから、些細な刺激で過敏に声を上げてしまう。
「あくッ!ンン!あっ、はぁん----ッ!」
たどたどしく幼い嬌声は、斬を耳から昂ぶらせる。
「こんな奥でも感じて……身体だけは一人前だな」
「いッ……あぁぁぁぁ---------!」
爆の身体をぎりぎりまで浮かして、そうしてさっきより深く自身を埋める。
「あッ!あんン!んぅッ!……はぁっ、斬------!」
激しい挿入で、爆の身体は限界まで張り詰めている。早く開放して欲しいと、強請るように斬を見上げた。
すると斬は、嬉しさを隠し切れない困ったような表情をする。
「全く、何処でそういう表情を覚えてくるんだ?」
「ん……んっ……」
見上げたついでに、と口唇が重なる。舌と舌が絡まる濃厚なもので、斬の口内で溜まった唾液が爆へと送り込まれ、爆の喉が上下する。
「ふぁ……あ……ひぁぁぁぁッ!」
口付けが終わると同時に、開放を促す為の衝撃が襲う。
「爆……ッ」
「ひぁっ!ぅ……ンんんッ!あ-------……ッ!!」
今までで一番奥まで斬が届き、爆は絶頂に達した。
「この……バカ、アホ、鬼畜、どーぶつ」
熱いシャワーを浴びたおかげで意識が明瞭になった爆は、取り合えず考えうる限りの罵詈雑言を斬に浴びせてみた。
「こんな所でするなんて……誰かが来たらどうするつもりだ」
「そうだな……最後の声は大きかったしな」
と、いらん事を言った斬の顔面に爆の拳が炸裂する。
「解った。悪かった。今度何か奢る」
「……まぁ、いい。オレはちょっと寝るからな。仕事が片付いたら起こせよ」
こんな事で機嫌を直してしまうのだから、やはり爆もまだ子供だなぁ、と。
滅多に見せない優しい微笑を浮かべ、寝息を立て始めた爆の額にそっとキスを落とした。
ちゅーワケで天神さんリクで斬爆〜。イェー!!折角なので保健医という設定使っちゃいました☆
だって自分もツボったし!!長髪の人って白衣が似合いそうよねーvv